外来通院患者におけるサルコペニアと骨粗鬆症の関連

整形外科外来患者でAWGS(Asian Working Group for Sarcopenia)の判定基準によるサルコペニアの有病率を調査するとともに,骨粗鬆症,体脂肪率との関連について検討した.(対象・方法)AWGSの評価基準となる歩行速度,握力,DXAによる筋量測定を行っていた外来通院患者233例.AWGSの評価基準によりサルコペニアの有無を判定.大腿骨頸部の骨密度(YAM%),BMI,体脂肪率との関連を調査した.(結果)サルコペニアの有病率は18.0%(男34.8%,女16.2%)であった.骨粗鬆症合併の割合はサルコペニア群66.7%,非サルコペニア群44.5%であった.症例をサルコペ...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 65; no. 3; pp. 588 - 590
Main Authors 川口, 雅之, 日野, 敏明, 原口, 和史, 木村, 敦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2016
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.65.588

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Summary:整形外科外来患者でAWGS(Asian Working Group for Sarcopenia)の判定基準によるサルコペニアの有病率を調査するとともに,骨粗鬆症,体脂肪率との関連について検討した.(対象・方法)AWGSの評価基準となる歩行速度,握力,DXAによる筋量測定を行っていた外来通院患者233例.AWGSの評価基準によりサルコペニアの有無を判定.大腿骨頸部の骨密度(YAM%),BMI,体脂肪率との関連を調査した.(結果)サルコペニアの有病率は18.0%(男34.8%,女16.2%)であった.骨粗鬆症合併の割合はサルコペニア群66.7%,非サルコペニア群44.5%であった.症例をサルコペニアと骨粗鬆症の有無により4群に分け,BMIと体脂肪率を比較すると,サルコペニアあり・骨粗鬆症あり群はBMI20.7±2.6,体脂肪率30.0±7.4%と有意に痩身,低脂肪で,栄養状態の問題が考えられた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.65.588