単独立方骨粉砕骨折に対してロッキングプレートを使用して骨接合を行った1例

立方骨を含む中足部骨折は全骨折の0.4% のみと比較的稀である.立方骨骨折は足部多発骨折のうちの1つであることが多いが,今回単独立方骨粉砕骨折に対して立方骨ロッキングプレートを用いた骨接合を経験したので報告する.症例は32歳男性,バイク走行中に転倒し受傷した.単純X線,CTにてAO/OTA 84C,nutcracker骨折と診断し,立方骨ロッキングプレートによる骨接合と人工骨β-TCP移植を行なった.術後2週よりROM訓練と踵接地歩行を開始し,術後6週から部分荷重での踏み返し歩行を開始した.これまで立方骨骨折では創外固定やStapler,架橋プレートなどが使用されており,長期間の固定や抜釘が必...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 68; no. 4; pp. 684 - 686
Main Authors 佐藤, 陽昨, 中川, 憲之, 井上, 知久, 井原, 和彦, 蛯原, 宗大, 藤井, 勇輝, 竹下, 都多夫, 島田, 信治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2019
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.68.684

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Summary:立方骨を含む中足部骨折は全骨折の0.4% のみと比較的稀である.立方骨骨折は足部多発骨折のうちの1つであることが多いが,今回単独立方骨粉砕骨折に対して立方骨ロッキングプレートを用いた骨接合を経験したので報告する.症例は32歳男性,バイク走行中に転倒し受傷した.単純X線,CTにてAO/OTA 84C,nutcracker骨折と診断し,立方骨ロッキングプレートによる骨接合と人工骨β-TCP移植を行なった.術後2週よりROM訓練と踵接地歩行を開始し,術後6週から部分荷重での踏み返し歩行を開始した.これまで立方骨骨折では創外固定やStapler,架橋プレートなどが使用されており,長期間の固定や抜釘が必要となっていた.立方骨ロッキングプレートでは正確な整復位の獲得や外側アライメントの保持が行え,後療法の短縮が期待できる.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.68.684