大学女性スポーツ選手における種目別の身体組成と骨密度に関する研究

一般女子大学生6名(対照群;平均年齢19.3±0.5歳,平均体重54.9±5.8kg)と女性大学スポーツ選手18名(柔道6名,バレーボール6名,水泳6名;平均年齢19.7±0.9歳,平均体重57.3±6.2kg)の計24名に対し,DXA法による骨塩量・骨密度測定を施行した.なお,対照群と各種目群間の年齢,体重に統計学的な有意差はない.各群を比較して以下の知見を得た.(1)柔道選手群では他群と比較して,特に腰椎・前腕骨・肋骨の骨密度(BMD)が高い傾向が統計学的に有意に認められた(以下p<0.05).(2)バレーボール選手群では他群に比し,大腿骨頸部・下肢のBMDが高い傾向が有意に観察された.(...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 62; no. 4; pp. 694 - 696
Main Authors 長島, 未央子, 赤嶺, 卓哉, 吉田, 剛一郎, 田口, 信教, 小山田, 和行, 坂中, 美郷, 濱田, 幸二, 高田, 大
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2013
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.62.694

Cover

More Information
Summary:一般女子大学生6名(対照群;平均年齢19.3±0.5歳,平均体重54.9±5.8kg)と女性大学スポーツ選手18名(柔道6名,バレーボール6名,水泳6名;平均年齢19.7±0.9歳,平均体重57.3±6.2kg)の計24名に対し,DXA法による骨塩量・骨密度測定を施行した.なお,対照群と各種目群間の年齢,体重に統計学的な有意差はない.各群を比較して以下の知見を得た.(1)柔道選手群では他群と比較して,特に腰椎・前腕骨・肋骨の骨密度(BMD)が高い傾向が統計学的に有意に認められた(以下p<0.05).(2)バレーボール選手群では他群に比し,大腿骨頸部・下肢のBMDが高い傾向が有意に観察された.(3)水泳選手群では一般女性群と比べ,有意に体脂肪率は低く筋肉量は高いが,他群に比しBMDは多数の部位で有意な低値を示した.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.62.694