当院における十字プレートを使用した人工股関節再置換術の治療成績

人工股関節再置換術(再置換)において寛骨臼に骨欠損を認める症例に対し,十字プレートを用いて寛骨臼再建術を行った症例について,その治療成績を調査した.2001年~2013年に当院で十字プレートを用いて再置換を施行し,術後1年以上経過観察しえた14例15股を対象とした.男性2股,女性13股,手術時平均年齢は68.1歳,術後平均観察期間は4年7ヵ月であった.Kawanabe分類ではstage 1が1股,stage 2が8股,stage 3が4股,stage 4が2股であった.JOA scoreは術前平均43.9点が術後平均73.9点に改善した.荷重部の骨移植はチップ状同種骨が10股,塊状同種骨が5股...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 65; no. 4; pp. 715 - 717
Main Authors 明石, 浩介, 田口, 敏彦, 徳重, 厚典, 今釜, 崇
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2016
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.65.715

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Summary:人工股関節再置換術(再置換)において寛骨臼に骨欠損を認める症例に対し,十字プレートを用いて寛骨臼再建術を行った症例について,その治療成績を調査した.2001年~2013年に当院で十字プレートを用いて再置換を施行し,術後1年以上経過観察しえた14例15股を対象とした.男性2股,女性13股,手術時平均年齢は68.1歳,術後平均観察期間は4年7ヵ月であった.Kawanabe分類ではstage 1が1股,stage 2が8股,stage 3が4股,stage 4が2股であった.JOA scoreは術前平均43.9点が術後平均73.9点に改善した.荷重部の骨移植はチップ状同種骨が10股,塊状同種骨が5股であり,チップ状同種骨10股のうち3股に十字プレートのmigration,そのうち2股にプレート破損を認めた.過去の報告と同様に,本研究においても骨移植に関しては塊状同種骨が適していると考えられた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.65.715