第4腰椎変性すべり症に伴うL5/S1 levelでの椎間孔狭窄の合併率の検討

【目的】L4変性すべり症にてL5症状を呈する症例では,その原因がL5/S1椎間孔狭窄にあることがある.これをretrospectiveに検討を行った.【対象・症例】2008年~2010年にL4変性すべり症の診断で後方固定又は,制動術を行った62症例を対象とした.平均年齢70.6歳,経過観察期間10.2カ月であった.【方法】62症例,124椎間の椎間孔狭窄の有無,術前L5神経根症状の有無,術後残存症状の関係を検討した.【結果】術前L5神経症状を有する側のL5/S1椎間孔(以下:A群)は53椎間,有しない側の椎間孔(以下B群)は71椎間であった.A群中椎間孔狭窄を有し術後残存症状認めたものは46....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 62; no. 2; pp. 329 - 331
Main Authors 園田, 康男, 大田, 秀樹, 中山, 美数, 石谷, 栄一, 佐々木, 伸一, 小橋, 芳浩, 松本, 佳之, 竹光, 義治, 酒井, 翼, 清田, 光一, 木田, 浩隆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.03.2013
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.62.329

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Summary:【目的】L4変性すべり症にてL5症状を呈する症例では,その原因がL5/S1椎間孔狭窄にあることがある.これをretrospectiveに検討を行った.【対象・症例】2008年~2010年にL4変性すべり症の診断で後方固定又は,制動術を行った62症例を対象とした.平均年齢70.6歳,経過観察期間10.2カ月であった.【方法】62症例,124椎間の椎間孔狭窄の有無,術前L5神経根症状の有無,術後残存症状の関係を検討した.【結果】術前L5神経症状を有する側のL5/S1椎間孔(以下:A群)は53椎間,有しない側の椎間孔(以下B群)は71椎間であった.A群中椎間孔狭窄を有し術後残存症状認めたものは46.4%(13例)は,B群中狭窄を有し残存症状を認めたものは20.6%(7例)と比較し有意に高率であった(P<0.05).【結語】L5/S1椎間孔狭窄は,術後L5残存症状に関与する.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.62.329