内側半月中後節移行部横断裂のMRI所見

内側半月中後節移行部横断裂において特徴的なMRI所見がないか検討した.対象と方法)関節鏡を行い,内側半月中後節移行部横断裂と診断した51名,51膝で術前のMRI所見を検討した.結果)冠状断では典型例は大部分高信号像(vanishing signと仮称)で全体の62.7% に認められた.矢状断では横断裂様の高信号ライン,領域が典型例で全体の52.9% に認められた.まとめ)内側半月中後節移行部横断裂においての特徴的なMRI所見は冠状断では大部分高信号像(vanishing sign)で,矢状断では横断裂様の高信号ライン,領域であった.これらが認められれば,内側半月中後節移行部横断裂とおおよそ推測...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 65; no. 2; pp. 199 - 202
Main Authors 古江, 幸博, 永芳, 郁文, 本山, 達男, 田村, 裕昭, 渡邊, 裕介, 川嶌, 眞之, 川嶌, 眞人, 佐々木, 聡明, 後藤, 剛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2016
Subjects
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.65.199

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Summary:内側半月中後節移行部横断裂において特徴的なMRI所見がないか検討した.対象と方法)関節鏡を行い,内側半月中後節移行部横断裂と診断した51名,51膝で術前のMRI所見を検討した.結果)冠状断では典型例は大部分高信号像(vanishing signと仮称)で全体の62.7% に認められた.矢状断では横断裂様の高信号ライン,領域が典型例で全体の52.9% に認められた.まとめ)内側半月中後節移行部横断裂においての特徴的なMRI所見は冠状断では大部分高信号像(vanishing sign)で,矢状断では横断裂様の高信号ライン,領域であった.これらが認められれば,内側半月中後節移行部横断裂とおおよそ推測できる.しかし特異性は低く,これらの特徴的MRI所見がなくても内側半月中後節移行部付近のMRI異常があれば内側半月中後節移行部横断裂の可能性を念頭に置く必要がある.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.65.199