掌側ロッキングプレートによる橈骨遠位端骨折の治療成績

【目的】掌側遠位端骨折に対する手術療法で掌側ロッキングプレートが近年用いられるようになってきおり,今回当科における治療成績を検討した.【対象と方法】橈骨遠位端骨折に対して掌側ロッキングプレート(日本ユニテック Stellar locking plate)による手術療法を行い,6ヶ月以上経過観察し得た43例を対象とした.受傷時平均年齢58.8歳,平均経過観察期間10.9ヶ月,骨折型はAO分類でA型10例,B型5例,C型28例であった.これらの症例に対し,radial inclination (RI),volar tilt (VT),ulna valiance (UV)を計測しX線評価を行い,臨床...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 58; no. 1; pp. 93 - 97
Main Authors 寺本, 全男, 河村, 好香, 久我, 尚之, 中川, 憲之, 萩原, 博嗣, 田中, 智顕, 花田, 麻須大
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2009
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.58.93

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Summary:【目的】掌側遠位端骨折に対する手術療法で掌側ロッキングプレートが近年用いられるようになってきおり,今回当科における治療成績を検討した.【対象と方法】橈骨遠位端骨折に対して掌側ロッキングプレート(日本ユニテック Stellar locking plate)による手術療法を行い,6ヶ月以上経過観察し得た43例を対象とした.受傷時平均年齢58.8歳,平均経過観察期間10.9ヶ月,骨折型はAO分類でA型10例,B型5例,C型28例であった.これらの症例に対し,radial inclination (RI),volar tilt (VT),ulna valiance (UV)を計測しX線評価を行い,臨床評価を関節可動域・握力・斎藤の評価法を用いて検討した.【結果】RIは術直後平均22.6°から最終観察時平均22.4°へ,VTは術直後11.7°から最終時10.9°へ,UVは術直後-0.1mmから最終時0.4mmへといずれも整復位が良好に保たれ,また関節可動域や握力など臨床評価もおおむね良好であった.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.58.93