胸腰椎破裂骨折に対する内視鏡視下前方固定術の椎体矯正率

胸腰椎破裂骨折に対してshortに固定するなら前方固定術が必須である.当院では胸腰破裂骨折に対して後方固定術後,二期的に内視鏡視下前方固定術を施行している.しかも可能な限り罹患椎体を含めて頭側へ1椎間固定術を施行している.今回我々は,胸腰椎破裂骨折に対して二期的に内視鏡視下前方固定術を施行した42症例を前方1椎間固定したG1群(18例)と前方2椎間固定したG2群(24例)に分類し,罹患椎体の圧潰率,罹患椎体の楔状角・Cobb角から比較検討した.椎体前縁の圧潰率はG1で受傷時が平均61.1%でSchanz後99.1%に矯正されさらに前方固定術後に101.6%に矯正されるも,フォロー時96.0%と...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 67; no. 2; pp. 283 - 287
Main Authors 松永, 俊二, 川畑, 直也, 宮口, 文宏, 小宮, 節郎, 今給黎, 尚典, 佐々木, 裕美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.03.2018
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.67.283

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Summary:胸腰椎破裂骨折に対してshortに固定するなら前方固定術が必須である.当院では胸腰破裂骨折に対して後方固定術後,二期的に内視鏡視下前方固定術を施行している.しかも可能な限り罹患椎体を含めて頭側へ1椎間固定術を施行している.今回我々は,胸腰椎破裂骨折に対して二期的に内視鏡視下前方固定術を施行した42症例を前方1椎間固定したG1群(18例)と前方2椎間固定したG2群(24例)に分類し,罹患椎体の圧潰率,罹患椎体の楔状角・Cobb角から比較検討した.椎体前縁の圧潰率はG1で受傷時が平均61.1%でSchanz後99.1%に矯正されさらに前方固定術後に101.6%に矯正されるも,フォロー時96.0%と5.6%矯正損失を認めた.G2では受傷時が平均61.1%とG1と同等でSchanz後90.2%とG1より矯正率は低く,前方固定術後に96.5%矯正されるも,フォロー時92.6%と4.9%の矯正損失を認めた.胸腰椎破裂骨折に対する前方1椎間固定術と前方2椎間固定術では,固定術後の矯正損失において有意差を認めなかった.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.67.283