当科における腫瘍用人工膝関節置換術の術後成績
【背景】腫瘍用人工膝関節置換術の術後成績と患肢機能に影響する因子を検討した.【方法】2000年から2017年に腫瘍用人工膝関節置換を行った56例のうちフォロー中断した3例を除く53例(大腿骨遠位38例,脛骨近位15例)を対象とした.平均年齢38.7歳,男性27例,女性26例で,平均経過観察期間は5年4ヶ月であった.治療予後,インプラント生存率,合併症,最終評価時のMSTS Scoreと骨・筋切除量の関連を調査した.【結果】5年生存率は77%,10年生存率は66%で,インプラント10年生存率は90%であった.合併症は計5例に生じ,うち3例に深部感染を生じていた.MSTS Scoreは平均23点と...
        Saved in:
      
    
          | Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 69; no. 3; pp. 461 - 465 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            西日本整形・災害外科学会
    
        25.09.2020
     | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0037-1033 1349-4333  | 
| DOI | 10.5035/nishiseisai.69.461 | 
Cover
| Summary: | 【背景】腫瘍用人工膝関節置換術の術後成績と患肢機能に影響する因子を検討した.【方法】2000年から2017年に腫瘍用人工膝関節置換を行った56例のうちフォロー中断した3例を除く53例(大腿骨遠位38例,脛骨近位15例)を対象とした.平均年齢38.7歳,男性27例,女性26例で,平均経過観察期間は5年4ヶ月であった.治療予後,インプラント生存率,合併症,最終評価時のMSTS Scoreと骨・筋切除量の関連を調査した.【結果】5年生存率は77%,10年生存率は66%で,インプラント10年生存率は90%であった.合併症は計5例に生じ,うち3例に深部感染を生じていた.MSTS Scoreは平均23点と良好で,14㎝以上骨切りした例で有意に歩行と歩容が悪化しており,大腿四頭筋を2筋以上切除した例で有意に歩容が悪化していた.【結論】術後患肢機能温存の為に広範切除は必要最低限にすべきである. | 
|---|---|
| ISSN: | 0037-1033 1349-4333  | 
| DOI: | 10.5035/nishiseisai.69.461 |