片桐ら“2カ月禁煙後の経気管支肺生検で確定診断に至った肺ランゲルハンス細胞組織球症の1例”

肺ランゲルハンス細胞組織球症(PLCH)は稀な疾患であり, 喫煙歴や画像所見から推測はできるものの, 組織学的確定診断を得るための検体採取が難しい. その原因としては, 病巣が末梢のbronchioleやalveolar ductに存在するため経気管支的には病巣に至りがたいこと, 病巣の組織が経時的に「ランゲルハンス細胞が増殖する活動期」から「線維が置換していく瘢痕期」に変化することが挙げられる. そのため, 経気管支的検査による組織診断は難しく, 時にopen lung biopsyが必要になる....

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 42; no. 5; pp. 365 - 366
Main Author 増永, 敦子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 25.09.2020
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.42.5_365

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Summary:肺ランゲルハンス細胞組織球症(PLCH)は稀な疾患であり, 喫煙歴や画像所見から推測はできるものの, 組織学的確定診断を得るための検体採取が難しい. その原因としては, 病巣が末梢のbronchioleやalveolar ductに存在するため経気管支的には病巣に至りがたいこと, 病巣の組織が経時的に「ランゲルハンス細胞が増殖する活動期」から「線維が置換していく瘢痕期」に変化することが挙げられる. そのため, 経気管支的検査による組織診断は難しく, 時にopen lung biopsyが必要になる.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.42.5_365