大学生アスリートにおける反芻・省察が主観的幸福感に与える影響における自己成長主導性の媒介効果
「I 序論」世界保健機関 (World Health Organization : 以下「WHO」と略す) は, 1948年に発効したWHO憲章の序文で, 健康を「身体的, 精神的, 社会的に完全に良好な状態 (complete well-being) であって, 単に疾病や虚弱がないということではない」と定義し, それ以降, 精神的な健康についても主観的幸福感といったポジティブな側面から検討されてきた. 主観的幸福感は「人生や生活の質に対する認知的・感情的評価 (Diener, 2000, p.34)」と定義されており, 健康や長寿, 睡眠の質, 不安やうつ症状の低さ, 生活充実感などと関連...
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Published in | 体育学研究 Vol. 67; pp. 169 - 181 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
2022
日本体育・スポーツ・健康学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0484-6710 1881-7718 |
DOI | 10.5432/jjpehss.21093 |
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Summary: | 「I 序論」世界保健機関 (World Health Organization : 以下「WHO」と略す) は, 1948年に発効したWHO憲章の序文で, 健康を「身体的, 精神的, 社会的に完全に良好な状態 (complete well-being) であって, 単に疾病や虚弱がないということではない」と定義し, それ以降, 精神的な健康についても主観的幸福感といったポジティブな側面から検討されてきた. 主観的幸福感は「人生や生活の質に対する認知的・感情的評価 (Diener, 2000, p.34)」と定義されており, 健康や長寿, 睡眠の質, 不安やうつ症状の低さ, 生活充実感などと関連があることが多くの研究から報告されている (e.g., 島井ほか, 2004, p.849 ; 田中ほか, 2011, p.130-133). しかしながら, 日本は主要先進国の中で主観的幸福感が低いことが明らかにされている (子安ほか, 2012, pp.79-82 ; 大石, 2009, pp.49-50). |
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ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.21093 |