高齢者プロブレムリスト作成支援システムの開発と評価
「緒言」1988年の診療報酬改訂により“入院調剤技術基本料(100点)”が設定されて以来, 病棟業務に関する確固たるマニュアルもない中, 薬剤師が病棟で孤軍奮闘してきた. しかし, 今日では病棟に薬剤師がいることが“当たり前”になり, それとともに業務内容も徐々に変わり, 質も量も求められている11. 薬剤師は患者への服薬指導, 薬物投与設計支援, 薬物投与後の患者モニタリング, 医療スタッフへの医薬品情報提供などを主たる内容とする薬剤管理指導業務において, これら薬物療法の適正化への役割を担う. 薬剤管理指導業務の質の向上と効率性を目的とした問題志向型システム(Problem Oriente...
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| Published in | 医療薬学 Vol. 32; no. 11; pp. 1159 - 1167 |
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| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人日本医療薬学会
2006
日本医療薬学会 |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
| DOI | 10.5649/jjphcs.32.1159 |
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| Summary: | 「緒言」1988年の診療報酬改訂により“入院調剤技術基本料(100点)”が設定されて以来, 病棟業務に関する確固たるマニュアルもない中, 薬剤師が病棟で孤軍奮闘してきた. しかし, 今日では病棟に薬剤師がいることが“当たり前”になり, それとともに業務内容も徐々に変わり, 質も量も求められている11. 薬剤師は患者への服薬指導, 薬物投与設計支援, 薬物投与後の患者モニタリング, 医療スタッフへの医薬品情報提供などを主たる内容とする薬剤管理指導業務において, これら薬物療法の適正化への役割を担う. 薬剤管理指導業務の質の向上と効率性を目的とした問題志向型システム(Problem Oriented System, 以下, POSと略す)は, 患者の視点に立ってその患者のプロブレムを挙げ, 計画, 実施, 評価を科学的に分析し記録するものである. 疾患別に「POSによる標準ケア計画」2)がすでに構築され, 高齢者における薬剤管理指導業務においても推奨されている3). |
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| ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
| DOI: | 10.5649/jjphcs.32.1159 |