血管内治療に伴う鼠径穿刺部合併症:大腿動脈仮性瘤の3 例
【目的】血管内治療後の穿刺部合併症は,その頻度は少ないものの治療に難渋することも稀ではない.穿刺部仮性瘤の3 例を報告する.【症例】穿刺部仮性瘤はそれぞれ,中大脳動脈閉塞でtissue-plasminogen activator (t-PA)静注療法と併せた血栓回収術後(症例1),内頚動脈瘤のステントアシストコイル塞栓術後(症例2),テント部硬膜動静脈瘻の経動脈的塞栓術後(症例3)に発生した.症例1,2 はエコーガイド下圧迫を施行し,1 例は瘤内血栓化を得たが,1 例は外科的修復を加えた.症例3 は感染性仮性瘤で抗生剤と併せ外科的処置を施行した.【結論】感染性仮性瘤は外科的修復が第一選択である...
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          | Published in | 脳血管内治療 Vol. 4; no. 3; pp. 110 - 117 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会
    
        2019
     日本脳神経血管内治療学会  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 2423-9119 2424-1709  | 
| DOI | 10.20626/nkc.cr.2018-0015 | 
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| Summary: | 【目的】血管内治療後の穿刺部合併症は,その頻度は少ないものの治療に難渋することも稀ではない.穿刺部仮性瘤の3 例を報告する.【症例】穿刺部仮性瘤はそれぞれ,中大脳動脈閉塞でtissue-plasminogen activator (t-PA)静注療法と併せた血栓回収術後(症例1),内頚動脈瘤のステントアシストコイル塞栓術後(症例2),テント部硬膜動静脈瘻の経動脈的塞栓術後(症例3)に発生した.症例1,2 はエコーガイド下圧迫を施行し,1 例は瘤内血栓化を得たが,1 例は外科的修復を加えた.症例3 は感染性仮性瘤で抗生剤と併せ外科的処置を施行した.【結論】感染性仮性瘤は外科的修復が第一選択であるが,非感染性仮性瘤ではエコーガイド下圧迫など保存的治療で治癒し得ると思われる. | 
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| ISSN: | 2423-9119 2424-1709  | 
| DOI: | 10.20626/nkc.cr.2018-0015 |