石黒法施行後に観血的治療を要した骨性mallet finger の検討

骨性mallet fingerに対する石黒法は日常診療において広く行われており簡便で優れた治療法である.我々は当科にて施行された骨性mallet fingerの手術症例に対する検討を行い概ね良好な成績が得られていることが分かった.また石黒法を行った陳旧性骨性mallet fingerのうち,術後ピンが脱転する症例を経験した.この症例に対してpull-out wireを用いた再手術を施行した.pull-out wire法は内固定材による骨片への侵襲がなく早期可動域訓練も可能であり陳旧例や石黒法失敗例に対して有効な手術であると考えられた....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 67; no. 1; pp. 86 - 89
Main Authors 高橋, 建吾, 松山, 金寛, 俵積田, 裕紀, 眞田, 雅人, 前田, 昌隆, 東郷, 泰久, 小倉, 雅, 小宮, 節郎, 佐々木, 裕美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.03.2018
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.67.86

Cover

More Information
Summary:骨性mallet fingerに対する石黒法は日常診療において広く行われており簡便で優れた治療法である.我々は当科にて施行された骨性mallet fingerの手術症例に対する検討を行い概ね良好な成績が得られていることが分かった.また石黒法を行った陳旧性骨性mallet fingerのうち,術後ピンが脱転する症例を経験した.この症例に対してpull-out wireを用いた再手術を施行した.pull-out wire法は内固定材による骨片への侵襲がなく早期可動域訓練も可能であり陳旧例や石黒法失敗例に対して有効な手術であると考えられた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.67.86