LCP SA-Clavicle Plateを使用した鎖骨近位端骨折の1例

【背景】鎖骨近位端骨折は比較的稀な骨折であり,時に骨接合術が選択される.今回,LCP SA-Clavicle Plate(以下本プレート,Synthese社)を使用し内固定を行い,良好な結果を得た1例を経験したので報告する.【症例】症例:31歳男性,既往歴特記事項.職業は林業.作業中,材木が落下し左肩を受傷.近医X線検査で鎖骨近位骨端骨折(Robinson分類Type2B)と診断され当科紹介.造影CT検査で血管障害や気胸は認めなかった.保存的加療したが,疼痛や動作時の礫音が持続した.受傷約3週後に本プレートを使用し,内固定を行った.【考察】鎖骨近位端骨折には様々なインプラントが使用されている....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 69; no. 1; pp. 56 - 58
Main Authors 井上, 三四郎, 古川, 寛, 内田, 泰輔, 田中, 宏毅, 岩崎, 元気, 大角, 崇史, 阿久根, 広宣, 井上, 隆広, 菊池, 直士, 有田, 卓史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.03.2020
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.69.56

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Summary:【背景】鎖骨近位端骨折は比較的稀な骨折であり,時に骨接合術が選択される.今回,LCP SA-Clavicle Plate(以下本プレート,Synthese社)を使用し内固定を行い,良好な結果を得た1例を経験したので報告する.【症例】症例:31歳男性,既往歴特記事項.職業は林業.作業中,材木が落下し左肩を受傷.近医X線検査で鎖骨近位骨端骨折(Robinson分類Type2B)と診断され当科紹介.造影CT検査で血管障害や気胸は認めなかった.保存的加療したが,疼痛や動作時の礫音が持続した.受傷約3週後に本プレートを使用し,内固定を行った.【考察】鎖骨近位端骨折には様々なインプラントが使用されている.本プレートはフィッティングが比較的良くロッキング機構を有しているほか,神経血管束損傷に留意できるように螺子がバリアブルであることも利点と考えた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.69.56