脳卒中急性期に対するロボットスーツHAL による介入試験
脳卒中急性期において,ロボットスーツHAL が効果的な病態を把握するために,HAL 介入試験のプロトコルの実行可能性と安全性を評価するとともに,HAL による介入効果を検証した.【方法】脳卒中急性期患者36 例に対し,HAL の段階的治療プログラムの実行可能性と安全性,および身体機能,日常生活動作の評価を行った.【結果】HAL 介入前後において,歩行速度,12 段階片麻痺機能評価,NIHSS,Barthel index,motor FIM の有意な改善を認めた.それらは,HAL による歩行動作介入の開始と,25 m/min 以上の歩行速度の獲得に有意に関係していた.【考察と結語】脳卒中急性期に...
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Published in | 脳卒中 Vol. 40; no. 2; pp. 112 - 116 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中学会
2018
日本脳卒中学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0912-0726 1883-1923 |
DOI | 10.3995/jstroke.10522 |
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Summary: | 脳卒中急性期において,ロボットスーツHAL が効果的な病態を把握するために,HAL 介入試験のプロトコルの実行可能性と安全性を評価するとともに,HAL による介入効果を検証した.【方法】脳卒中急性期患者36 例に対し,HAL の段階的治療プログラムの実行可能性と安全性,および身体機能,日常生活動作の評価を行った.【結果】HAL 介入前後において,歩行速度,12 段階片麻痺機能評価,NIHSS,Barthel index,motor FIM の有意な改善を認めた.それらは,HAL による歩行動作介入の開始と,25 m/min 以上の歩行速度の獲得に有意に関係していた.【考察と結語】脳卒中急性期において,HAL による段階的治療プログラムを安全に実行することができた.身体機能と日常生活動作の評価は,HAL による立位・歩行介入の効果を評価するうえで,有用であった. |
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ISSN: | 0912-0726 1883-1923 |
DOI: | 10.3995/jstroke.10522 |