クラニアルアプローチ法による浅側頭動脈-中大脳動脈バイパス術後の開口による浅側頭動脈血流の評価

要旨:【目的】今回われわれは,浅側頭動脈-中大脳動脈(superficial temporal artery-middle cerebral artery)バイパス術後の患者に対して開口によるSTA 血流評価を行った.【対象と方法】今回の研究では,STA-MCA バイパス術後の患者92 名(男:48 例,平均年齢56.4 ± 21.4 歳)112 血管を対象とした.クラニアルアプローチ法で開口前後のSTA 血流測定を行った.開口負荷テストの陽性基準は,平均血流速度の減少率が30%以上とした.【結果】開口負荷テストの陽性群は10 血管(8.9%)であった.そのうち自覚症状の出現は1 例のみであっ...

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Published in脳卒中 Vol. 37; no. 5; pp. 317 - 321
Main Authors 安部, 洋, 井上, 亨, 福田, 健治, 嶋田, 裕史, 久枝, 恵美子, 松永, 彰, 川島, 博信, 勝田, 俊郎, 緒方, 利安
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中学会 2015
日本脳卒中学会
Subjects
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ISSN0912-0726
1883-1923
DOI10.3995/jstroke.10309

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Summary:要旨:【目的】今回われわれは,浅側頭動脈-中大脳動脈(superficial temporal artery-middle cerebral artery)バイパス術後の患者に対して開口によるSTA 血流評価を行った.【対象と方法】今回の研究では,STA-MCA バイパス術後の患者92 名(男:48 例,平均年齢56.4 ± 21.4 歳)112 血管を対象とした.クラニアルアプローチ法で開口前後のSTA 血流測定を行った.開口負荷テストの陽性基準は,平均血流速度の減少率が30%以上とした.【結果】開口負荷テストの陽性群は10 血管(8.9%)であった.そのうち自覚症状の出現は1 例のみであった.【結語】クラニアルアプローチ法によるSTA の超音波検査は,血流評価が容易であった.
ISSN:0912-0726
1883-1923
DOI:10.3995/jstroke.10309