定量的膝屈・伸筋力測定の信頼性

等尺性膝屈・伸筋力測定に関わる信頼性を明らかにすることを目的として,再現性を健・患側で比較した。男性22名,女性17名の計39名を対象とし,Musculator GT-30を用いて坐位にて躯幹・大腿を十分に固定し,膝関節60度における等尺性膝屈・伸筋力を測定した。3試行を1回として1日に朝・昼の2度測定を行い変動係数を算出した。なお被検者が測定値のフィードバックにより値を操作することを防ぐために,表示機は被検者に見えない位置に設置した。また一部の患者で等運動性筋力測定(CYBEX 6000)においても同様の測定を施行し両者を比較した。結果は,健側の変動係数は伸展5.1%,屈曲5.6%と高い再現...

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Published inSaitama rigakuryoho Vol. 3; no. 1; pp. 25 - 29
Main Authors 恩幣, 伸子, 山田, 美加子, 軍司, 晃, 枡, 良充, 内山, 靖
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 埼玉県理学療法士会 1995
埼玉県理学療法士会
Saitama Physical Therapy Association
Subjects
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ISSN0919-9241
1348-0294
DOI10.11350/jspta.3.25

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Summary:等尺性膝屈・伸筋力測定に関わる信頼性を明らかにすることを目的として,再現性を健・患側で比較した。男性22名,女性17名の計39名を対象とし,Musculator GT-30を用いて坐位にて躯幹・大腿を十分に固定し,膝関節60度における等尺性膝屈・伸筋力を測定した。3試行を1回として1日に朝・昼の2度測定を行い変動係数を算出した。なお被検者が測定値のフィードバックにより値を操作することを防ぐために,表示機は被検者に見えない位置に設置した。また一部の患者で等運動性筋力測定(CYBEX 6000)においても同様の測定を施行し両者を比較した。結果は,健側の変動係数は伸展5.1%,屈曲5.6%と高い再現性を示し日内・日差変動は認めなかった。患側の変動係数は伸展7.3%,屈曲7.2%であり,健・患側を比較すると屈伸とも再現性は健側でより高かった。最大値の出現傾向は,患側では1回目の出現率が低値であった。等運動性筋力測定も等尺性筋力と同様に高い再現性を示し,習熟により変動係数は減少する傾向を認めた。
ISSN:0919-9241
1348-0294
DOI:10.11350/jspta.3.25