看護基礎教育における家族看護学の教育に関する文献検討 国内文献に焦点を当てて

【目 的】 看護基礎教育における家族看護学の教育に関する文献検討にて,看護基礎教育課程での家族看護学の教育の現状と効果的な教授方法について示唆を得る.【方 法】 文献の検索は,家族看護学,看護基礎教育,教授法をキーワードとし,医学中央雑誌Web版,CiNii,メディカルオンラインの学術論文データーベースを用いて行った.【結 果】 家族看護学の科目を設けている養成機関は3割程度であった.教員は家族看護学を教育する必要があると認識していた.家族看護学の教授法として事例,ロールプレイを取り入れた演習が行われ,効果が見られたが理論の理解には課題があったと示されていた.【結 論】 家族看護学を科目として...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 70; no. 2; pp. 143 - 148
Main Authors 三尾, 亜喜代, 加藤, 明美, 川島, 良子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.05.2020
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ISSN1343-2826
1881-1191
DOI10.2974/kmj.70.143

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Summary:【目 的】 看護基礎教育における家族看護学の教育に関する文献検討にて,看護基礎教育課程での家族看護学の教育の現状と効果的な教授方法について示唆を得る.【方 法】 文献の検索は,家族看護学,看護基礎教育,教授法をキーワードとし,医学中央雑誌Web版,CiNii,メディカルオンラインの学術論文データーベースを用いて行った.【結 果】 家族看護学の科目を設けている養成機関は3割程度であった.教員は家族看護学を教育する必要があると認識していた.家族看護学の教授法として事例,ロールプレイを取り入れた演習が行われ,効果が見られたが理論の理解には課題があったと示されていた.【結 論】 家族看護学を科目として設定するためには,組織的な取り組みが必要であり,教授法としてロールプレイや事例学習を取り入れるうえでは,家族の発達段階や様々な社会背景を持つ家族が理解できる事例の工夫が必要である.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.70.143