総論:まず,驚いて,そして理解して,一歩進んでいただきたい
1980年代後半に消化器外科周術期にMRSA感染の急激な増加を招いた日本の消化器外科医はその反省から世界に先駆けて周術期の抗菌薬療法を見直し,1990年代にはMRSA感染発症率を低下させ,Cefazolinを術後感染予防薬の世界的な標準薬とした。現在,周術期感染症は手術部位感染,遠隔感染,手術関連死亡率とも極めて低いレベルにある。一方で,日本の外科医は減少傾向にあり,将来的には現在のように外科医が周術期管理を行うことが難しくなっている。このマニュアルでは現在の日本の周術期管理を示し,外科医以外の方々にも周術期管理を学んでいただき,施設ごとに競い合い,さらに高めていただくことを目的とした。...
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          | Published in | 日本外科感染症学会雑誌 Vol. 20; no. 2; pp. 51 - 60 | 
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本外科感染症学会
    
        15.09.2023
     | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 1349-5755 2434-0103  | 
| DOI | 10.24679/gekakansen.20.2_51 | 
Cover
| Summary: | 1980年代後半に消化器外科周術期にMRSA感染の急激な増加を招いた日本の消化器外科医はその反省から世界に先駆けて周術期の抗菌薬療法を見直し,1990年代にはMRSA感染発症率を低下させ,Cefazolinを術後感染予防薬の世界的な標準薬とした。現在,周術期感染症は手術部位感染,遠隔感染,手術関連死亡率とも極めて低いレベルにある。一方で,日本の外科医は減少傾向にあり,将来的には現在のように外科医が周術期管理を行うことが難しくなっている。このマニュアルでは現在の日本の周術期管理を示し,外科医以外の方々にも周術期管理を学んでいただき,施設ごとに競い合い,さらに高めていただくことを目的とした。 | 
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| ISSN: | 1349-5755 2434-0103  | 
| DOI: | 10.24679/gekakansen.20.2_51 |