デジタル脳波の記録と判読 その1—デジタル脳波のトリセツ

今日では, デジタル脳波計が脳波計測の主流になった。筆者は, 福岡市内の総合病院で非常勤医師として脳波判読と誘発電位を担当している。地域のハブ病院のため, 他院からの脳波を判読する機会が増えてきた。本学会ではデジタル脳波の取り扱いや脳波導出モンタージュの解説書を出版しているが, それに則って脳波を記録している施設は驚くほど少ないことに気づいた。脳波判読は技師と判読医の双方向通信が基本であり, それは患者ファーストにつながる。つまり, 技師が判読できる脳波を記録し, 脳波専門医が脳波を正確に判読することが, 患者の診断・治療に貢献する。そこで, 3回にわたって, デジタル脳波の記録と判読の要点に...

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Published inJapanese Journal of Clinical Neurophysiology Vol. 52; no. 3; pp. 161 - 170
Main Author 飛松, 省三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床神経生理学会 01.06.2024
Japanese Society of Clinical Neurophysiology
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ISSN1345-7101
2188-031X
DOI10.11422/jscn.52.161

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Summary:今日では, デジタル脳波計が脳波計測の主流になった。筆者は, 福岡市内の総合病院で非常勤医師として脳波判読と誘発電位を担当している。地域のハブ病院のため, 他院からの脳波を判読する機会が増えてきた。本学会ではデジタル脳波の取り扱いや脳波導出モンタージュの解説書を出版しているが, それに則って脳波を記録している施設は驚くほど少ないことに気づいた。脳波判読は技師と判読医の双方向通信が基本であり, それは患者ファーストにつながる。つまり, 技師が判読できる脳波を記録し, 脳波専門医が脳波を正確に判読することが, 患者の診断・治療に貢献する。そこで, 3回にわたって, デジタル脳波の記録と判読の要点について解説する。
ISSN:1345-7101
2188-031X
DOI:10.11422/jscn.52.161