液体調製器具を用いた抗がん薬注射剤調製手技の未熟達者における評価
「緒言」がん治療においては, 年々新しい治療法が開発され, がん化学療法は目覚しい発展をとげている. その結果, 患者の生存期間が延長することにより, 治療を継続するがん患者も増大し, 抗がん薬の注射剤混合調製業務も増え続けている. 特に, 患者のquality of life(QOL)向上への配慮や抗がん薬および支持療法の進歩とともに, 2002年に新設された外来化学療法加算(300点)が, 2006年には400点, 2008年には500点, さらに2010年には550点(外来化学療法加算1)へと引き上げられる等, 医療経済的な状況の変化もあり, 外来における化学療法はますます増加している1...
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Published in | 医療薬学 Vol. 37; no. 2; pp. 91 - 96 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
2011
日本医療薬学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
DOI | 10.5649/jjphcs.37.91 |
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Summary: | 「緒言」がん治療においては, 年々新しい治療法が開発され, がん化学療法は目覚しい発展をとげている. その結果, 患者の生存期間が延長することにより, 治療を継続するがん患者も増大し, 抗がん薬の注射剤混合調製業務も増え続けている. 特に, 患者のquality of life(QOL)向上への配慮や抗がん薬および支持療法の進歩とともに, 2002年に新設された外来化学療法加算(300点)が, 2006年には400点, 2008年には500点, さらに2010年には550点(外来化学療法加算1)へと引き上げられる等, 医療経済的な状況の変化もあり, 外来における化学療法はますます増加している1, 2). このため, より効率的な業務を行うことが重要である3). 一方, がん薬物療法において使用される抗がん薬の多くは細胞障害性抗がん薬であり, 細胞毒性, 変異原性および発がん性等を有する. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.37.91 |