大学生の夏季日常生活下における温度環境の実態調査

「1. 緒言」近年地球温暖化により気温が上昇している. これに伴い人は空調による温度調節といった行動性体温調節を行うことで快適な環境下で過ごしている. 夏季における屋内の室温調節について, 環境省は温室効果ガス削減のため, 冷房時の室温設定を28℃に保つように推奨している. しかし, 温熱的に快適と感じる環境は個人で異なる. そのためオフィス等の人が多く生活する屋内環境において, 過度の室温調節で冷え過ぎによる血行不良などの症状 (冷房病) が問題としてあげられる. このことから, 快適なライフスタイルを提案するためにクールビズが日常生活下で取り入れられている. ただしこのような提案は, 社会...

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Published in日本生理人類学会誌 Vol. 23; no. 4; pp. 149 - 154
Main Authors 田井村, 明博, 藤森, 加奈恵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本生理人類学会 2018
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ISSN1342-3215
2432-0986
DOI10.20718/jjpa.23.4_149

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Summary:「1. 緒言」近年地球温暖化により気温が上昇している. これに伴い人は空調による温度調節といった行動性体温調節を行うことで快適な環境下で過ごしている. 夏季における屋内の室温調節について, 環境省は温室効果ガス削減のため, 冷房時の室温設定を28℃に保つように推奨している. しかし, 温熱的に快適と感じる環境は個人で異なる. そのためオフィス等の人が多く生活する屋内環境において, 過度の室温調節で冷え過ぎによる血行不良などの症状 (冷房病) が問題としてあげられる. このことから, 快適なライフスタイルを提案するためにクールビズが日常生活下で取り入れられている. ただしこのような提案は, 社会全体にたいしてなされることが多く, 家庭のような一般的な住まいにおいて実践しているか定かではない. そこで, 日常生活下における行動性体温調節がどの程度, ヒトの生理機能に影響するのか関連性を明らかにすることは重要である.
ISSN:1342-3215
2432-0986
DOI:10.20718/jjpa.23.4_149