Risperidone 内用液の錐体外路症状発現に関する検討
「緒言」haloperidolをはじめとする定型抗精神病薬の薬物治療によって, 多くの患者の精神症状は緩和され社会復帰を可能としてきた. しかし, 錐体外路症状(以下, EPSと略す)や過鎮静などさまざまな副作用による患者のquality of life(以下, QOLと略す)の低下については見過されていることもあった. わが国においては1996年に非定型抗精神病薬であるrisperidone(以下, RISと略す)が発売され, 2001年には相次いで三種類の非定型抗精神病薬が発売された. これにより, 有効性と安全性が認められている非定型抗精神病薬が第一選択薬として使用されてきている1, 2...
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Published in | 医療薬学 Vol. 33; no. 5; pp. 411 - 415 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
2007
日本医療薬学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
DOI | 10.5649/jjphcs.33.411 |
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Summary: | 「緒言」haloperidolをはじめとする定型抗精神病薬の薬物治療によって, 多くの患者の精神症状は緩和され社会復帰を可能としてきた. しかし, 錐体外路症状(以下, EPSと略す)や過鎮静などさまざまな副作用による患者のquality of life(以下, QOLと略す)の低下については見過されていることもあった. わが国においては1996年に非定型抗精神病薬であるrisperidone(以下, RISと略す)が発売され, 2001年には相次いで三種類の非定型抗精神病薬が発売された. これにより, 有効性と安全性が認められている非定型抗精神病薬が第一選択薬として使用されてきている1, 2). また, 従来使用されてきた定型抗精神病薬から非定型抗精神病薬への切り替えも行われている3). 精神科医療において, 薬剤の特性に関する比較は数多く行われているものの4-10), 剤型別での特性に関する検討は少ない. 特にRISに関しては2002年7月にrisperidone内用液(以下, RIS-OSと略す)が発売され, 急性期への効果が数多く報告されている11-13). |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.33.411 |