緑内障点眼薬の薬物相互作用の解明と点眼薬物療法の費用最小化分析の確立
「緒言」 日本緑内障学会が作成し, 日本眼科学会が答申する緑内障診療ガイドライン第3版(緑内障診療ガイドライン)の冒頭には, 「緑内障は, 世界的にも中途失明原因の最上位疾患の1つであり, それは本邦とても例外ではない. 緑内障による視機能障害は, 不可逆的ではあるが, 適切な診断, 薬物療法および管理によりその進行を抑制し, 患者の生涯にわたっての生活, 特に視覚の質を維持することもまた十分可能であることも, ここに明記されなければいけない. 」と記載している. 最新の緑内障診療ガイドラインに基づく医療を行うために, 薬剤師は眼科医師と共に緑内障患者を前にして, 常に時代の水準に合致した標準...
Saved in:
Published in | 医療薬学 Vol. 40; no. 10; pp. 543 - 557 |
---|---|
Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.10.2014
日本医療薬学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
DOI | 10.5649/jjphcs.40.543 |
Cover
Summary: | 「緒言」 日本緑内障学会が作成し, 日本眼科学会が答申する緑内障診療ガイドライン第3版(緑内障診療ガイドライン)の冒頭には, 「緑内障は, 世界的にも中途失明原因の最上位疾患の1つであり, それは本邦とても例外ではない. 緑内障による視機能障害は, 不可逆的ではあるが, 適切な診断, 薬物療法および管理によりその進行を抑制し, 患者の生涯にわたっての生活, 特に視覚の質を維持することもまた十分可能であることも, ここに明記されなければいけない. 」と記載している. 最新の緑内障診療ガイドラインに基づく医療を行うために, 薬剤師は眼科医師と共に緑内障患者を前にして, 常に時代の水準に合致した標準的かつ適切な医療行為を行うことが求められる. また, 併せて緑内障診療ガイドラインを検証することは, 次回の改訂に向けた記載内容の見直しに薬剤師として貢献できる. 適切な医療行為である病状に対応した標準的な点眼薬の選択は, 主として薬効・薬理とその点眼薬の特徴を参考にして行う. |
---|---|
ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.40.543 |