後下小脳動脈瘤末梢部動脈瘤手術症例の検討
「はじめに」後下小脳動脈瘤(以下PICA aneurysm)は全脳動脈瘤中の0.5~3%を占める比較的まれな動脈瘤でその中でも後下小脳動脈末梢部動脈瘤(以下distal PICA aneurysm)はPICA aneurysmの15~30%を占めるにすぎない. 我々はこのまれな後下小脳動脈末梢部動脈瘤を過去5年間に7例経験し, 文献報告例56例を加えた63例のCT上の特徴および手術症例について検討したので報告する. 「対象および方法」対象は, 過去5年間に当科にて経験した後下小脳動脈末梢部動脈瘤7例に文献報告例56例を加えた63例に対してCT所見, 手術法, 合併症, 予後について検討した....
Saved in:
Published in | 脳卒中の外科 Vol. 22; no. 5; pp. 403 - 407 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
1994
日本脳卒中の外科研究会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0914-5508 1880-4683 |
DOI | 10.2335/scs1987.22.5_403 |
Cover
Summary: | 「はじめに」後下小脳動脈瘤(以下PICA aneurysm)は全脳動脈瘤中の0.5~3%を占める比較的まれな動脈瘤でその中でも後下小脳動脈末梢部動脈瘤(以下distal PICA aneurysm)はPICA aneurysmの15~30%を占めるにすぎない. 我々はこのまれな後下小脳動脈末梢部動脈瘤を過去5年間に7例経験し, 文献報告例56例を加えた63例のCT上の特徴および手術症例について検討したので報告する. 「対象および方法」対象は, 過去5年間に当科にて経験した後下小脳動脈末梢部動脈瘤7例に文献報告例56例を加えた63例に対してCT所見, 手術法, 合併症, 予後について検討した. 結果我々の経験した7症例についてみるとTable1に示すように男性1例, 女性6例で年齢は51~83歳(平均年齢60.1歳)であった. 来院時CTでは7例中6例でクモ膜下出血と脳室内出血が合併して認められた. |
---|---|
ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs1987.22.5_403 |