日本人の再発または難治性多発性骨髄腫におけるDaratumumabの安全性に関する後方視的検討とInfusion Related Reaction発現リスク因子の探索

「緒言」Daratumumab(DARA)は, ヒト型免疫グロブリンG1κモノクローナル抗体であり, 造血器悪性腫瘍の腫瘍細胞表面に発現するCD38抗原に結合することにより作用を発揮する多発性骨髄腫に対する治療薬である. 海外における使用状況は, National Comprehensive Cancer Network Guideline 2018 Version 4(NCCN Guidlines Ver. 4, 2018)において前治療歴を有する再発または難治性の多発性骨髄腫患者への治療レジメンとして, 3剤併用療法のDARA, ボルテゾミブ, デキサメタゾン併用療法(DBd療法), DA...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in医療薬学 Vol. 45; no. 12; pp. 706 - 713
Main Authors 舟越, 亮寛, 中川, 雄介, 小林, 宏紀, 小倉, 宏之, 伊勢崎, 竜也, 安室, 修
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.12.2019
日本医療薬学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.45.706

Cover

More Information
Summary:「緒言」Daratumumab(DARA)は, ヒト型免疫グロブリンG1κモノクローナル抗体であり, 造血器悪性腫瘍の腫瘍細胞表面に発現するCD38抗原に結合することにより作用を発揮する多発性骨髄腫に対する治療薬である. 海外における使用状況は, National Comprehensive Cancer Network Guideline 2018 Version 4(NCCN Guidlines Ver. 4, 2018)において前治療歴を有する再発または難治性の多発性骨髄腫患者への治療レジメンとして, 3剤併用療法のDARA, ボルテゾミブ, デキサメタゾン併用療法(DBd療法), DARA, レナリドミド, デキサメタゾン併用療法(DLd療法)は, カテゴリー1で推奨されている. 本邦では, 再発または難治性の多発性骨髄腫患者を対象とした国内第Ib相試験(MMY1005試験)により, 日本人におけるDBd療法の忍容性および安全性が確認されている.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.45.706