CASE 27 めまいを主訴に来院した嚥下性失神
「1. 症例提示」症例 : 29歳, 男性 主訴 : 下を向くと数秒の「ふわっとするようなめまい」がする 既往歴 : 特記すべきことなし 職業 : トラック運転手 現病歴 : 20XX年5月, 下を向くと浮動性めまいが出現し, 近医脳神経外科クリニック受診した. 神経学的所見に異常なく, 頭部MRIも異常なし, 良性発作性頭位めまい症を疑われ, 経過観察となり, 改善無い場合は耳鼻咽喉科受診と指示された. しばらく経過しても改善なく, 20XX年6月当科受診となった. 現症と診療経過 : 〈初診〉 S : 下を向くとおきる数秒のめまい O : 鼓膜所見正常 注視眼振なし. 赤外線CCDカメラに...
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Published in | Equilibrium Research Vol. 83; no. 4; pp. 235 - 237 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
31.08.2024
日本めまい平衡医学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0385-5716 1882-577X |
DOI | 10.3757/jser.83.235 |
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Summary: | 「1. 症例提示」症例 : 29歳, 男性 主訴 : 下を向くと数秒の「ふわっとするようなめまい」がする 既往歴 : 特記すべきことなし 職業 : トラック運転手 現病歴 : 20XX年5月, 下を向くと浮動性めまいが出現し, 近医脳神経外科クリニック受診した. 神経学的所見に異常なく, 頭部MRIも異常なし, 良性発作性頭位めまい症を疑われ, 経過観察となり, 改善無い場合は耳鼻咽喉科受診と指示された. しばらく経過しても改善なく, 20XX年6月当科受診となった. 現症と診療経過 : 〈初診〉 S : 下を向くとおきる数秒のめまい O : 鼓膜所見正常 注視眼振なし. 赤外線CCDカメラによる頭位・頭位変換眼振検査にて眼振なし. 頭振り眼振なし. 頸部捻転および圧迫しても眼振およびめまい感出現せず. 標準純音聴力検査, 重心動揺計検査とも正常. A : 良性発作性頭位めまい症寛解例 P : 問診上, 上記と判断し非特異的理学療法を指示, 再度めまいが起きた際に, その状況 (めまいの性状・誘因・発症様式・随伴症状) を詳しく教えてほしいことを説明し2週間後再診とした. |
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ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.83.235 |