口腔・中咽頭癌III・IV期に対する動注化学放射線療法の治療成績
2000年から2008年に行った口腔・中咽頭癌Stage III・IV 32例 (平均60.5歳) に対する動注化学放射線療法について検討した. day1にDocetaxelを動注し, day2からCDDPと5-FUを全身投与した. 放射線治療を58.5Gyから72.0Gy同時併用し, 計画的頸部郭清術を施行した. 原発巣に対するCR率93.3%, 奏効率100%, 頸部リンパ節転移に対するCR率15.4%, 奏効率76.9%であった. 有害事象は高率に好中球減少と粘膜炎が認められた. 5年粗生存率は口腔癌で71.5%, 中咽頭癌で51.4%であった. 本療法は安全で, 高いCRと生存率を認め...
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| Published in | Stomato-pharyngology Vol. 23; no. 2; pp. 219 - 225 |
|---|---|
| Main Authors | , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本口腔・咽頭科学会
2010
Japan Society of Stomato-pharyngology |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0917-5105 1884-4316 |
| DOI | 10.14821/stomatopharyngology.23.219 |
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| Summary: | 2000年から2008年に行った口腔・中咽頭癌Stage III・IV 32例 (平均60.5歳) に対する動注化学放射線療法について検討した. day1にDocetaxelを動注し, day2からCDDPと5-FUを全身投与した. 放射線治療を58.5Gyから72.0Gy同時併用し, 計画的頸部郭清術を施行した. 原発巣に対するCR率93.3%, 奏効率100%, 頸部リンパ節転移に対するCR率15.4%, 奏効率76.9%であった. 有害事象は高率に好中球減少と粘膜炎が認められた. 5年粗生存率は口腔癌で71.5%, 中咽頭癌で51.4%であった. 本療法は安全で, 高いCRと生存率を認め, 機能も温存された. 本療法は進行口腔・中咽頭癌に対して有用な方法と考えられる. |
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| ISSN: | 0917-5105 1884-4316 |
| DOI: | 10.14821/stomatopharyngology.23.219 |