パルスHo:YAGレーザーを用いた微小ジェットの原理開発と臨床応用:東北大学における医工産学連携の取り組み

血管温存と組織の切開・破砕を共存させる低侵襲外科治療装置の開発は機能回復まで含めた手術成績を飛躍的に向上させる有力な手術支援装置となりえる.われわれは高速水流を用いた組織切開・破砕法の優れた組織選択性に早くから注目し,水分子に吸収されやすいHo:YAGレーザーの水中細管内照射により発生する蒸気泡を駆動源として用いる高速微小噴流生成法を開発した.われわれ医工産学連携チームによる原理開発の経緯から臨床応用に至るまでの過程と今後の展開を概説する....

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 30; no. 2; pp. 119 - 125
Main Authors 中川, 敦寛, 冨永, 悌二, 亀井, 尚, 渡辺, みか, 高山, 和喜, 平野, 孝幸, 斎藤, 竜太, 上之原, 広司, 隈部, 俊宏, 橋本, 時忠, 中野, 徹, 小川, 欣一, 金森, 政之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 2009
日本レーザー医学会
Subjects
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ISSN0288-6200
1881-1639
DOI10.2530/jslsm.30.119

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Summary:血管温存と組織の切開・破砕を共存させる低侵襲外科治療装置の開発は機能回復まで含めた手術成績を飛躍的に向上させる有力な手術支援装置となりえる.われわれは高速水流を用いた組織切開・破砕法の優れた組織選択性に早くから注目し,水分子に吸収されやすいHo:YAGレーザーの水中細管内照射により発生する蒸気泡を駆動源として用いる高速微小噴流生成法を開発した.われわれ医工産学連携チームによる原理開発の経緯から臨床応用に至るまでの過程と今後の展開を概説する.
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm.30.119