Temporary balloon occlusion (neckplasty) を用いcoil embolizationを行った脳底動脈先端部動脈瘤の1症例
コイルを使用した脳動脈瘤塞栓術はGuglielmi detachable coil(GDC)の使用に伴って, 比較的安全に行えるようになってきた. しかしその重篤な合併症の一つとしてコイルの親血管への突出による親血管の血流の障害があげられる. われわれはdetachable coil を用いた脳動脈瘤塞栓術を平成6年から始めているが, 今回同時に親血管の開存を保ち, 塞栓症を予防するために, temporary balloon occlusion を併用して治療を行った1症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. 症例 〈患者〉66歳, 女性. 主訴:頭痛. 家族歴1特記すべきことなし...
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Published in | 脳卒中の外科 Vol. 27; no. 2; pp. 130 - 133 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
1999
日本脳卒中の外科学会 |
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ISSN | 0914-5508 1880-4683 |
DOI | 10.2335/scs1987.27.2_130 |
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Summary: | コイルを使用した脳動脈瘤塞栓術はGuglielmi detachable coil(GDC)の使用に伴って, 比較的安全に行えるようになってきた. しかしその重篤な合併症の一つとしてコイルの親血管への突出による親血管の血流の障害があげられる. われわれはdetachable coil を用いた脳動脈瘤塞栓術を平成6年から始めているが, 今回同時に親血管の開存を保ち, 塞栓症を予防するために, temporary balloon occlusion を併用して治療を行った1症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. 症例 〈患者〉66歳, 女性. 主訴:頭痛. 家族歴1特記すべきことなし. 既往歴:特記すべきことなし. 現病歴:平成8年11月, 頭痛を主訴として近位受診, CT, MRIにて脳動脈瘤を疑われ, 施行された脳血管撮影にて脳底動脈先端部未破裂脳動脈瘤と診断された. 血管内手術の適応も含めて当科紹介され, 加療目的にて平成9年9月当科入院となった. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs1987.27.2_130 |