有害事象自発報告データベースに基づく経口血糖降下薬による低血糖症発現リスクに関する研究
「緒言」経口血糖降下薬は, 2型糖尿病の治療に使用され, その副作用として低血糖が知られている. 患者の病態に応じて, 作用機序の異なる経口血糖降下薬を投薬することで血糖コントロールを行う. 低血糖になってもただちに治療を行えば危険性は低いため, 早期発見と早期対応が重要である. しかし, 低血糖を繰り返している場合や, 乳幼児, 高齢者は低血糖症状を自覚しにくいために対応が遅れる可能性がある. また一旦低血糖症状が改善しても, 30分ほどで再度低血糖が起こることもある(厚生労働省, 重篤副作用疾患別対応マニュアル"低血糖", 7頁, http://www.pmda.go....
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| Published in | 医療薬学 Vol. 42; no. 6; pp. 416 - 428 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.06.2016
日本医療薬学会 |
| Subjects | |
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| ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
| DOI | 10.5649/jjphcs.42.416 |
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| Summary: | 「緒言」経口血糖降下薬は, 2型糖尿病の治療に使用され, その副作用として低血糖が知られている. 患者の病態に応じて, 作用機序の異なる経口血糖降下薬を投薬することで血糖コントロールを行う. 低血糖になってもただちに治療を行えば危険性は低いため, 早期発見と早期対応が重要である. しかし, 低血糖を繰り返している場合や, 乳幼児, 高齢者は低血糖症状を自覚しにくいために対応が遅れる可能性がある. また一旦低血糖症状が改善しても, 30分ほどで再度低血糖が起こることもある(厚生労働省, 重篤副作用疾患別対応マニュアル"低血糖", 7頁, http://www.pmda.go.jp/files/000144490.pdf, 2015年12月17日). 重篤副作用疾患別対応マニュアル"低血糖"によると経口血糖降下薬のなかでは, スルホニルウレア薬(SU薬)およびグリニド系速効性インスリン分泌促進薬(グリニド薬)が低血糖を起こしやすい. |
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| ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
| DOI: | 10.5649/jjphcs.42.416 |