病診薬連携で行う吸入支援のアウトカムの評価
「緒言」呼吸器疾患, 特に喘息や慢性閉塞性肺疾患 (chronic obstructive pulmonary disease : COPD) において, 吸入薬は治療の必要な病変部位へ直接到達し, 少ない投与量で治療効果を得ることができるため, 薬物療法の基本は吸入療法である (https://ginasthma.org/, 2020年4月8日, http://www.gold-jac.jp/, 2020年4月8日) . さらに, 内服薬に比べて薬物有害反応の発生も低く抑えることが可能である. 一方で, 吸入デバイスの多様化および煩雑化により吸入手技の不良やアドヒアランスの低下をきたすため,...
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          | Published in | 医療薬学 Vol. 46; no. 8; pp. 405 - 413 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人日本医療薬学会
    
        10.08.2020
     日本医療薬学会  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 1346-342X 1882-1499  | 
| DOI | 10.5649/jjphcs.46.405 | 
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| Summary: | 「緒言」呼吸器疾患, 特に喘息や慢性閉塞性肺疾患 (chronic obstructive pulmonary disease : COPD) において, 吸入薬は治療の必要な病変部位へ直接到達し, 少ない投与量で治療効果を得ることができるため, 薬物療法の基本は吸入療法である (https://ginasthma.org/, 2020年4月8日, http://www.gold-jac.jp/, 2020年4月8日) . さらに, 内服薬に比べて薬物有害反応の発生も低く抑えることが可能である. 一方で, 吸入デバイスの多様化および煩雑化により吸入手技の不良やアドヒアランスの低下をきたすため, ともすれば, 病態コントロールを困難にする. 呼吸器疾患患者のアドヒアランス不良の割合は高く, 経口薬で41.3%, 吸入薬では56.0%と報告され, 半数以上の患者は吸入薬を正しく使用できていない可能性が示唆されている. | 
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| ISSN: | 1346-342X 1882-1499  | 
| DOI: | 10.5649/jjphcs.46.405 |