当院の院内救急システムの検討

スタットコールとは, 院内救急発生時の緊急職員招集のことである。当院では院内救急に対して教職員全員で対応することとした。11か月間のスタットコール発令数は21例であった。理由は, 心肺停止17例 (うち心室細動6例) , 意識障害4例で, 発生場所は病棟18例, 外来2例, 検査室1例であった。転帰は蘇生8例, 死亡13例で, そのうち12例にAED (Automated external defibrillator) が使用され, 4例蘇生できた。その中に, 看護師が心室細動の患者にAEDを用いて除細動し, 蘇生できた症例があった。当院では, BLS (Basic life support)...

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Published in蘇生 Vol. 26; no. 2; pp. 123 - 128
Main Authors 笠井, 督雄, 小山, 照幸, 小川, 武希, 吉田, 和彦, 太田, 眞, 武田, 聡
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本蘇生学会 2007
The Japanese Society of Reanimatology
Subjects
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ISSN0288-4348
1884-748X
DOI10.11414/jjreanimatology1983.26.123

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Summary:スタットコールとは, 院内救急発生時の緊急職員招集のことである。当院では院内救急に対して教職員全員で対応することとした。11か月間のスタットコール発令数は21例であった。理由は, 心肺停止17例 (うち心室細動6例) , 意識障害4例で, 発生場所は病棟18例, 外来2例, 検査室1例であった。転帰は蘇生8例, 死亡13例で, そのうち12例にAED (Automated external defibrillator) が使用され, 4例蘇生できた。その中に, 看護師が心室細動の患者にAEDを用いて除細動し, 蘇生できた症例があった。当院では, BLS (Basic life support) +AED講習会を毎月開催し, 全教職員に対して心肺蘇生法を指導している。教職員全員が一次救命処置法を身につけ, 共通の認識手技で, 一丸となって救命するということは非常に重要であると思われた。
ISSN:0288-4348
1884-748X
DOI:10.11414/jjreanimatology1983.26.123