ペインクリニック外来患者を対象とした薬剤師外来の現状

「緒言」 ペインクリニック外来ではブロック治療などの処置の傍ら, 薬物治療が行われることが多く, 薬の説明に十分な時間を割くことができない. また, 比較的高齢者が多いことと, 院内他科や他院からの紹介受診が多いことから, 使用している薬剤が鎮痛薬に限らず多岐にわたるため, 新規に薬剤を処方する場合は薬物相互作用の確認が必要である. 現在, がん疼痛の領域では, 薬剤師も緩和ケアチームの一員となり, 薬物治療にかかわることが多くなっている. また, 2012年4月には, 外来緩和ケア管理料が新設され, 外来において, 医師, 看護師および薬剤師が共同して, 緩和ケアに関して必要な診療を行った場...

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Published in医療薬学 Vol. 42; no. 8; pp. 558 - 561
Main Authors 岡本, 禎晃, 中川, 左理, 柴田, 政彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.08.2016
日本医療薬学会
Subjects
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.42.558

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Summary:「緒言」 ペインクリニック外来ではブロック治療などの処置の傍ら, 薬物治療が行われることが多く, 薬の説明に十分な時間を割くことができない. また, 比較的高齢者が多いことと, 院内他科や他院からの紹介受診が多いことから, 使用している薬剤が鎮痛薬に限らず多岐にわたるため, 新規に薬剤を処方する場合は薬物相互作用の確認が必要である. 現在, がん疼痛の領域では, 薬剤師も緩和ケアチームの一員となり, 薬物治療にかかわることが多くなっている. また, 2012年4月には, 外来緩和ケア管理料が新設され, 外来において, 医師, 看護師および薬剤師が共同して, 緩和ケアに関して必要な診療を行った場合に算定することが可能となった(厚生労働省, 中央社会保険医療協議会総会 第221回 資料(総-1)個別改定項目について, http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000021ei1-att/2r98520000021ele.pdf, 2016年7月13日).
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.42.558