初流血除去による細菌汚染低減効果の検証

献血血液の細菌汚染の防止対策として, 採血時に初流血液を30ml 除去する方法の効果を検証した. 初流血を除去した評価群と初流血を除去していない対照群から, 本採血の一部をそれぞれ約3,000検体採取し, 細菌培養を実施した. 陽性検体数及び陽性率はそれぞれ, 評価群が2検体, 0.07%, 対照群が7検体, 0.24%であった. 評価数が少なく両群間に有意差は認められなかったが, 培養陽性検出数や検出菌種からみて, 初流血を除去することによって献血血液への細菌汚染を低減し得ることが示唆された....

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Published in日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 53; no. 6; pp. 598 - 601
Main Authors 名雲, 英人, 野田, 三恵, 佐竹, 正博, 篠崎, 久美子, 中島, 一格, 木村, 泰, 小野, 由里子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 2007
日本輸血・細胞治療学会
Subjects
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ISSN1881-3011
1883-0625
DOI10.3925/jjtc.53.598

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Summary:献血血液の細菌汚染の防止対策として, 採血時に初流血液を30ml 除去する方法の効果を検証した. 初流血を除去した評価群と初流血を除去していない対照群から, 本採血の一部をそれぞれ約3,000検体採取し, 細菌培養を実施した. 陽性検体数及び陽性率はそれぞれ, 評価群が2検体, 0.07%, 対照群が7検体, 0.24%であった. 評価数が少なく両群間に有意差は認められなかったが, 培養陽性検出数や検出菌種からみて, 初流血を除去することによって献血血液への細菌汚染を低減し得ることが示唆された.
ISSN:1881-3011
1883-0625
DOI:10.3925/jjtc.53.598