乳がん術前・術後化学療法としてのアントラサイクリン/シクロホスファミド併用療法に対する予防的制吐療法におけるアプレピタントおよびデキサメタゾンの有効性および安全性

「緒言」乳がん術前・術後におけるアントラサイクリン/シクロホスファミド併用療法(ドキソルビシン60mg/m2/シクロホスファミド600mg/m2併用療法:AC療法, シクロホスファミド500mg/m2/エピルビシン100mg/m2/フルオロウラシル500mg/m2併用療法:CEF療法)による主な有害事象の1つに, 悪心・嘔吐が挙げられる. 患者のquality of life(QOL)や治療強度を保つためには, 悪心・嘔吐を最小限に抑えることが極めて重要である. AC, CEF療法に対する予防的制吐療法についてはこれまでに多数の報告がなされている. 2報の二重盲検ランダム化比較試験において,...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in医療薬学 Vol. 41; no. 9; pp. 603 - 611
Main Authors 林, 憲一, 公平, 誠, 藤原, 康弘, 田村, 研治, 橋本, 淳, 文, 靖子, 原島, 寿江, 中島, 寿久, 岩瀬, 治雄, 原, 茉梨絵, 牧野, 好倫, 温泉川, 真由, 山本, 春風, 田辺, 裕子, 龍島, 靖明, 清水, 千佳子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.09.2015
日本医療薬学会
Online AccessGet full text
ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.41.603

Cover

More Information
Summary:「緒言」乳がん術前・術後におけるアントラサイクリン/シクロホスファミド併用療法(ドキソルビシン60mg/m2/シクロホスファミド600mg/m2併用療法:AC療法, シクロホスファミド500mg/m2/エピルビシン100mg/m2/フルオロウラシル500mg/m2併用療法:CEF療法)による主な有害事象の1つに, 悪心・嘔吐が挙げられる. 患者のquality of life(QOL)や治療強度を保つためには, 悪心・嘔吐を最小限に抑えることが極めて重要である. AC, CEF療法に対する予防的制吐療法についてはこれまでに多数の報告がなされている. 2報の二重盲検ランダム化比較試験において, AC, CEF療法に対し, デキサメタゾン(dexamethasone:DEX), 5-HT3受容体拮抗薬の2剤併用群と比較し, アプレピタント(aprepitant:APR)を追加した3剤併用群で制吐効果の優越性が示されている.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.41.603