椎骨脳底動脈合流部周辺動脈瘤の頭蓋底手術法
「はじめに」椎骨脳底動脈合流部 (VBJ) は橋延髄移行部前面に位置し, 前方は斜台, 後方は脳幹, 側方は側頭骨錐体部および脳神経群に囲まれているため, その周辺より発生する動脈瘤は見ることも困難といわれてきた. しかし錐体や後頭骨関節顆の一部を削除する頭蓋底手術法 (transpetrosal approachおよびsuboccipital condylar approach) が出現してからは手術によるクリッピングも可能となってきた. 本報告ではこれらの頭蓋底手術を含めた11例のVBJ動脈瘤の手術結果を紹介し, その手術法の選択, メリットおよび限界を述べる. 「症例」症例は正中より1c...
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          | Published in | 脳卒中の外科 Vol. 25; no. 1; pp. 17 - 23 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
    
        30.01.1997
     日本脳卒中の外科研究会  | 
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| ISSN | 0914-5508 1880-4683  | 
| DOI | 10.2335/scs1987.25.1_17 | 
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| Summary: | 「はじめに」椎骨脳底動脈合流部 (VBJ) は橋延髄移行部前面に位置し, 前方は斜台, 後方は脳幹, 側方は側頭骨錐体部および脳神経群に囲まれているため, その周辺より発生する動脈瘤は見ることも困難といわれてきた. しかし錐体や後頭骨関節顆の一部を削除する頭蓋底手術法 (transpetrosal approachおよびsuboccipital condylar approach) が出現してからは手術によるクリッピングも可能となってきた. 本報告ではこれらの頭蓋底手術を含めた11例のVBJ動脈瘤の手術結果を紹介し, その手術法の選択, メリットおよび限界を述べる. 「症例」症例は正中より1cm以内にあった椎骨脳底動脈本幹動脈瘤19例のうち, VBJ近傍に位置し頭蓋底手術を行った10例 (BA-AICA分岐2例, VBJ4例, 高位VA本幹, VA-PICA分岐4例) である. | 
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| ISSN: | 0914-5508 1880-4683  | 
| DOI: | 10.2335/scs1987.25.1_17 |