薬学生主導による児童向け出前くすり実験授業の有用性

「緒言」 近年, 高齢化の進展や生活習慣病の増加, さらには平成12年度に世界保健機構が示したセルフメディケーションの指針により, 自分の健康は自分で管理, 手当するという意識が高まり, OTC薬や健康食品, サプリメントの利用が増加している.1,2) 平成21年度から開始された登録販売者制度により, 誰でも手軽にOTC薬を購入することができるようになり, 医療用医薬品との相互作用や不適切な使用による健康被害も増加している.3,4) 特に, 小・中・高校生にもOTC薬や健康食品による副作用が認められており,1) 健康被害が低年齢化している.5-7) このような健康被害を未然に防ぐためにも, 児...

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Published in医療薬学 Vol. 39; no. 1; pp. 10 - 17
Main Authors 松本, 友里恵, 鵜飼, 麻由, 平林, 彩, 櫛田, 真由, 鍋島, 俊隆, 室崎, 千尋, 肥田, 裕丈, 後藤, 綾, 荻野, 由里恵, 山下, 加織, 水野, 智博, 野田, 幸裕, 小谷, 悠, 浅井, 玲名, 毛利, 彰宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.01.2013
日本医療薬学会
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.39.10

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Summary:「緒言」 近年, 高齢化の進展や生活習慣病の増加, さらには平成12年度に世界保健機構が示したセルフメディケーションの指針により, 自分の健康は自分で管理, 手当するという意識が高まり, OTC薬や健康食品, サプリメントの利用が増加している.1,2) 平成21年度から開始された登録販売者制度により, 誰でも手軽にOTC薬を購入することができるようになり, 医療用医薬品との相互作用や不適切な使用による健康被害も増加している.3,4) 特に, 小・中・高校生にもOTC薬や健康食品による副作用が認められており,1) 健康被害が低年齢化している.5-7) このような健康被害を未然に防ぐためにも, 児童期から薬の正しい使用方法, 薬に関する正しい知識を身につけ, 自分の症状に合った薬を選択する判断力を養う必要がある. 特定非営利活動法人医薬品適正使用推進機構(NPO J-DO)は, 国民がくすりを安全に安心して使用するために薬剤師や国民に対する教育講演などを実施している.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.39.10