気管癌に対する気管分岐部再建術の麻酔経験

気管癌に対する気管分岐部再建術はまれな術式であるが,呼吸管理が重要となる.本症例では体外式心肺補助(ECLHA)の使用の有無,手術体位,チューブ交換のタイミングやそのチューブの選択を事前に術者と相談し,手術麻酔計画を立てることでECLHAの使用なく手術を終えることができた.しかし,用意した気管チューブの長さが短く予定した分離肺換気が施行できず,事前の麻酔計画の変更を余儀なくされる場面もあった.本術式では起こりうるさまざまな場面を想定し,準備する必要がある....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 40; no. 3; pp. 227 - 232
Main Authors 鈴木, 博人, 高橋, 菜々子, 豊島, 歩美, 川前, 金幸, 黒木, 雅大, 中根, 正樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.05.2020
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.40.227

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Summary:気管癌に対する気管分岐部再建術はまれな術式であるが,呼吸管理が重要となる.本症例では体外式心肺補助(ECLHA)の使用の有無,手術体位,チューブ交換のタイミングやそのチューブの選択を事前に術者と相談し,手術麻酔計画を立てることでECLHAの使用なく手術を終えることができた.しかし,用意した気管チューブの長さが短く予定した分離肺換気が施行できず,事前の麻酔計画の変更を余儀なくされる場面もあった.本術式では起こりうるさまざまな場面を想定し,準備する必要がある.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.40.227