中学生に対する脳卒中啓発活動:Act FAST
『はじめに』 2005年10月より本邦でも脳梗塞超急性期患者に対する遺伝子組み換え組織プラスミノゲンアクチベーター(recombinant tissue plasminogen activator;rt-PA)静注療法が認可され, 脳梗塞発症後の早期受診がより一層重要となった. rt-PA静注療法は発症3時間以内の脳梗塞例に適応があるが, 慎重な適応判定が必要なため少なくとも発症2時間以内の病院到着が望まれる. しかし, 現状では発症2時間以内の来院は脳卒中患者全体の33.1%であり, 脳梗塞に限ると26.5%であった4). Iguchiら2)によると, 発症後7日以内に入院となった脳卒中例1...
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          | Published in | 脳卒中の外科 Vol. 39; no. 3; pp. 204 - 210 | 
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| Main Authors | , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
    
        2011
     日本脳卒中の外科学会  | 
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0914-5508 1880-4683  | 
| DOI | 10.2335/scs.39.204 | 
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| Summary: | 『はじめに』 2005年10月より本邦でも脳梗塞超急性期患者に対する遺伝子組み換え組織プラスミノゲンアクチベーター(recombinant tissue plasminogen activator;rt-PA)静注療法が認可され, 脳梗塞発症後の早期受診がより一層重要となった. rt-PA静注療法は発症3時間以内の脳梗塞例に適応があるが, 慎重な適応判定が必要なため少なくとも発症2時間以内の病院到着が望まれる. しかし, 現状では発症2時間以内の来院は脳卒中患者全体の33.1%であり, 脳梗塞に限ると26.5%であった4). Iguchiら2)によると, 発症後7日以内に入院となった脳卒中例130例を対象とした研究より, 発症時に脳卒中と認識した例が脳卒中と認識しなかった例に比べて, 発症2時間以内の来院頻度が有意に高かった. 一般市民に対する脳卒中に関する知識や対処法の啓発は, 脳卒中発症後の早期受診につながることが期待される. | 
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| ISSN: | 0914-5508 1880-4683  | 
| DOI: | 10.2335/scs.39.204 |