小児期発症腎疾患におけるミゾリビンの体内動態に関する検討

小児期発症の腎疾患患者6症例に対し, ミゾリビンの薬動力学的検討を行った。6症例とも腎機能は正常であった。ミゾリビンは, 60~250mg (3.0~5.0mg/kg/day) の投与量を分2で経口投与した。ミゾリビン血中濃度の推移から得られた薬動力学的パラメータは, 以下に示すように, Tmaxは2.78±0.95時間, Cmaxは0.67±0.16μg/ml, T1/2は2.12±0.51時間, AUC0-∞は3.76±1.15μg・h/ml, 尿中排泄率は38.6±9.6%であった。 今回の検討で得られたデータは, ミゾリビンの投与量とCmax, AUCの関係を示しており, 小児腎疾患患...

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Published in日本小児腎臓病学会雑誌 Vol. 17; no. 2; pp. 85 - 89
Main Authors 辻, 祐一郎, 小田島, 安平, 伊藤, 良子, 阿部, 祥英, 久野, 正貴, 三川, 武志, 渡邉, 修一郎, 板橋, 家頭夫, 関, 真由美, 中田, 雅之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児腎臓病学会 2004
日本小児腎臓病学会
Subjects
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ISSN0915-2245
1881-3933
DOI10.3165/jjpn.17.85

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Summary:小児期発症の腎疾患患者6症例に対し, ミゾリビンの薬動力学的検討を行った。6症例とも腎機能は正常であった。ミゾリビンは, 60~250mg (3.0~5.0mg/kg/day) の投与量を分2で経口投与した。ミゾリビン血中濃度の推移から得られた薬動力学的パラメータは, 以下に示すように, Tmaxは2.78±0.95時間, Cmaxは0.67±0.16μg/ml, T1/2は2.12±0.51時間, AUC0-∞は3.76±1.15μg・h/ml, 尿中排泄率は38.6±9.6%であった。 今回の検討で得られたデータは, ミゾリビンの投与量とCmax, AUCの関係を示しており, 小児腎疾患患児に対してミゾリビンを投与する際に有用なものになると思われる。
ISSN:0915-2245
1881-3933
DOI:10.3165/jjpn.17.85