麻酔科医における鎮静教育の意義

日本医学シミュレーション学会では,2011年から安全な鎮静・鎮痛法の講習会(以下,SED実践セミナー)を行っている.SED実践セミナーは,2002年に米国麻酔科学会が発表した「非麻酔科医のための鎮静・鎮痛薬投与に関する診療ガイドライン」をもとに作成されているが,鎮静深度の管理,Monitored Anesthesia Care,術後管理,意識下挿管の考え方など麻酔科専門医育成にも有効な可能性がある.さらに,安全な鎮静・鎮痛法を日本全国に根づかせるためには麻酔科医の協力が必要であり,麻酔科医のSED実践セミナー受講は院内医療安全向上の観点からも重要な可能性がある....

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Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 36; no. 2; pp. 251 - 256
Main Authors 羽場, 政法, 安宅, 一晃, 駒澤, 伸泰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.03.2016
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.36.251

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Summary:日本医学シミュレーション学会では,2011年から安全な鎮静・鎮痛法の講習会(以下,SED実践セミナー)を行っている.SED実践セミナーは,2002年に米国麻酔科学会が発表した「非麻酔科医のための鎮静・鎮痛薬投与に関する診療ガイドライン」をもとに作成されているが,鎮静深度の管理,Monitored Anesthesia Care,術後管理,意識下挿管の考え方など麻酔科専門医育成にも有効な可能性がある.さらに,安全な鎮静・鎮痛法を日本全国に根づかせるためには麻酔科医の協力が必要であり,麻酔科医のSED実践セミナー受講は院内医療安全向上の観点からも重要な可能性がある.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.36.251