成人心臓手術

近年の心臓血管外科手術の進歩はめざましく,われわれ麻酔科医もこれに追従し,時にリードしていかねばならないと思う.筆者は1980年代後半から心臓麻酔を実践しているが,モニターや麻酔薬の進歩はあるものの,麻酔科医の基本的な心臓麻酔への考え方,取り組み方はあまり変わらないのではないかと思うことがよくある.ベテランの麻酔科医も駆け出しの麻酔科医も,困ったときにはそう多くはない各人のプリンシプルに頼っているのではないかと察するのである.大量の情報を簡単に得られる現在,ガイドライン的知識,教科書的技術は比較的たやすく体得できよう.大事なのは日々の経験,実践を通して“知恵と技”を研鑽することであろう....

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Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 35; no. 3; pp. 399 - 405
Main Authors 池崎, 弘之, 木本, 真之, 竹森, 健
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.05.2015
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.35.399

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Summary:近年の心臓血管外科手術の進歩はめざましく,われわれ麻酔科医もこれに追従し,時にリードしていかねばならないと思う.筆者は1980年代後半から心臓麻酔を実践しているが,モニターや麻酔薬の進歩はあるものの,麻酔科医の基本的な心臓麻酔への考え方,取り組み方はあまり変わらないのではないかと思うことがよくある.ベテランの麻酔科医も駆け出しの麻酔科医も,困ったときにはそう多くはない各人のプリンシプルに頼っているのではないかと察するのである.大量の情報を簡単に得られる現在,ガイドライン的知識,教科書的技術は比較的たやすく体得できよう.大事なのは日々の経験,実践を通して“知恵と技”を研鑽することであろう.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.35.399