超音波画像から見た胆嚢癌肉眼型分類の考察

胆嚢癌は種々の形態を示し,増生・進展様式,成長速度など種別の異なった病変が存在する.取り扱い規約に記載されている「肉眼形態型分類」は基本的には病変形態の表現法を表記したものでしかない.超音波画像は病変の割面像を描出するものであり,病変の増生主体の層別や様式を知ることができる.本稿では胆嚢癌を大きく隆起型と肥厚型に分け,各内訳として,①隆起型:早期癌(Ip,Is,IIa,IIb),早期類似癌(Ip,Is,IIa),乳頭膨張型,乳頭浸潤型,②肥厚型:限局肥厚型,広範肥厚型として分類を提案,各型につき画像を提示しながら解説し,超音波診断,肉眼型分類における問題点につき考察を加えた....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in胆道 Vol. 27; no. 4; pp. 689 - 699
Main Authors 松田, 正道, 渡邊, 五朗, 橋本, 雅司, 佐々木, 一成
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本胆道学会 31.10.2013
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0914-0077
1883-6879
DOI10.11210/tando.27.689

Cover

More Information
Summary:胆嚢癌は種々の形態を示し,増生・進展様式,成長速度など種別の異なった病変が存在する.取り扱い規約に記載されている「肉眼形態型分類」は基本的には病変形態の表現法を表記したものでしかない.超音波画像は病変の割面像を描出するものであり,病変の増生主体の層別や様式を知ることができる.本稿では胆嚢癌を大きく隆起型と肥厚型に分け,各内訳として,①隆起型:早期癌(Ip,Is,IIa,IIb),早期類似癌(Ip,Is,IIa),乳頭膨張型,乳頭浸潤型,②肥厚型:限局肥厚型,広範肥厚型として分類を提案,各型につき画像を提示しながら解説し,超音波診断,肉眼型分類における問題点につき考察を加えた.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando.27.689