高齢者の使用性に配慮したPTP包装からの錠剤の押し出し力に及ぼすフィルム素材および厚みの影響

「緒言」2010年に高齢化率23%を超え超高齢社会を迎えた本邦では2020年9月の統計において65歳以上の高齢者人口は, 前年比で30万人増加し, 総人口に占める割合は28.7%と過去最高となった. また75歳以上においては22.2%を占めており今後のさらなる高齢化が見込まれる. 2025年以降は全人口に対する65歳以上人口の占める割合が30.0%を超過することが予測され高齢化社会の恒久的な問題となっている. 高齢化問題の一環として, ポリファーマシーの問題もあり, 対応策として「高齢者の医薬品適正使用についての指針」が厚生労働省から公開されている. そのなかの「6. 服薬支援」の項において,...

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Published in医療薬学 Vol. 48; no. 8; pp. 331 - 339
Main Authors 鈴木, 豊明, 宮本, 敬子, 竹下, 治範, 伊藤, 祐来, 中川, 素子, 中川, 道昭, 國正, 淳一, 波多江, 崇, 重松, 理紗, 濵口, 常男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.08.2022
日本医療薬学会
Subjects
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.48.331

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Summary:「緒言」2010年に高齢化率23%を超え超高齢社会を迎えた本邦では2020年9月の統計において65歳以上の高齢者人口は, 前年比で30万人増加し, 総人口に占める割合は28.7%と過去最高となった. また75歳以上においては22.2%を占めており今後のさらなる高齢化が見込まれる. 2025年以降は全人口に対する65歳以上人口の占める割合が30.0%を超過することが予測され高齢化社会の恒久的な問題となっている. 高齢化問題の一環として, ポリファーマシーの問題もあり, 対応策として「高齢者の医薬品適正使用についての指針」が厚生労働省から公開されている. そのなかの「6. 服薬支援」の項において, 高齢者では, 処方剤数の増加に伴う処方の複雑化や服薬管理能力の低下などに伴い服薬アドヒアランスが低下するため, アドヒアランスが低下する要因を理解したうえで, 服薬管理能力を理解し, 正しく服薬できるよう支援の必要性が明記されている.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.48.331