非浸潤性乳腺アポクリン癌の1例

稀な疾患である非浸潤性乳腺アポクリン癌の1例を経験したので報告する。症例は63歳女性。2年前に右浸潤性乳管癌で乳房切除術を受けていた。今回, 検診目的の左マンモグラフィで多形性区域性石灰化が見つかりカテゴリー4と診断された。超音波検査で辺縁不正な低エコーの腫瘤が描出され, 超音波ガイド下の針生検でアポクリン癌と診断された。乳房切除術とセンチネルリンパ節生検が行なわれた。病理検査で非浸潤性乳腺アポクリン癌と診断された。リンパ節転移はなく, エストロゲンレセプターとプロゲステロンレセプターは陰性, アンドロゲンレセプターは陽性, HER2scoreは2+であった。術後補助療法は行なわず, 外来で経...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 62; no. 4; pp. 626 - 630
Main Authors 島田, 良昭, 宇山, 攻, 原内, 大作
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2013
日本農村医学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.62.626

Cover

More Information
Summary:稀な疾患である非浸潤性乳腺アポクリン癌の1例を経験したので報告する。症例は63歳女性。2年前に右浸潤性乳管癌で乳房切除術を受けていた。今回, 検診目的の左マンモグラフィで多形性区域性石灰化が見つかりカテゴリー4と診断された。超音波検査で辺縁不正な低エコーの腫瘤が描出され, 超音波ガイド下の針生検でアポクリン癌と診断された。乳房切除術とセンチネルリンパ節生検が行なわれた。病理検査で非浸潤性乳腺アポクリン癌と診断された。リンパ節転移はなく, エストロゲンレセプターとプロゲステロンレセプターは陰性, アンドロゲンレセプターは陽性, HER2scoreは2+であった。術後補助療法は行なわず, 外来で経過観察中である。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.62.626