血液センターにおける学会認定・アフェレーシスナースの役割
「はじめに」血液事業とは, 血液を提供していただける献血者を募集し, 献血者から血液を採取して血液製剤とし, 治療を必要とする患者のために医療機関へ供給する一連の事業である. 血液事業は採血業, 医薬品製造業, 医薬品販売業で成り立っており, 看護師の業務は採血業に属する. 「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」第六条には採血事業者の責務として, 献血者の受け入れを推進し, 血液の安全性の向上及び安定供給の確保に協力するとともに, 献血者の保護に努めなければならないとある. つまり, 安全な血液を安定的に確保するだけでなく, 献血者保護も大切な役割であり, 看護に求められるものは病院...
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Published in | 日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 62; no. 5; pp. 615 - 618 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会
2016
日本輸血・細胞治療学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1881-3011 1883-0625 |
DOI | 10.3925/jjtc.62.615 |
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Summary: | 「はじめに」血液事業とは, 血液を提供していただける献血者を募集し, 献血者から血液を採取して血液製剤とし, 治療を必要とする患者のために医療機関へ供給する一連の事業である. 血液事業は採血業, 医薬品製造業, 医薬品販売業で成り立っており, 看護師の業務は採血業に属する. 「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」第六条には採血事業者の責務として, 献血者の受け入れを推進し, 血液の安全性の向上及び安定供給の確保に協力するとともに, 献血者の保護に努めなければならないとある. つまり, 安全な血液を安定的に確保するだけでなく, 献血者保護も大切な役割であり, 看護に求められるものは病院でも血液センターでも変わりはない. 血液事業において, 血液成分分離装置を用いたアフェレーシスは, 昭和61年度に400ml献血と成分献血が導入されて以降, 成分献血の方法として血漿や血小板採取の為に広く行われている. |
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ISSN: | 1881-3011 1883-0625 |
DOI: | 10.3925/jjtc.62.615 |