日本輸血・細胞治療学会による学会認定・アフェレーシスナース制度の導入

「はじめに」アフェレーシスは, 細胞や血漿成分の採取を目的として, 30年以上にわたって国内で行われており, 2010年から非血縁ドナーからの末梢血幹細胞採取と移植が開始された. 当学会により厚生労働省委託事業として行われている血液製剤使用実態調査によると, 2013年には, 患者, 血縁ドナー, 非血縁ドナーから1,500, 692, 14回の末梢血幹細胞採取が行われ, 日本赤十字社では, 成分献血として, 873,092回の血小板採取と648,703回の血漿採取が行われている. 従事する看護師のアフェレーシスに関する正しい知識習得と看護能力の向上を推進し, 安全なアフェレーシスに寄与するこ...

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Published in日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 61; no. 6; pp. 567 - 570
Main Authors 奥山, 美樹, 井関, 徹, 金森, 平和, 山本, 晃士, 松﨑, 浩史, 室井, 一男, 大戸, 斉, 池田, 和眞
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 2015
日本輸血・細胞治療学会
Subjects
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ISSN1881-3011
1883-0625
DOI10.3925/jjtc.61.567

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Summary:「はじめに」アフェレーシスは, 細胞や血漿成分の採取を目的として, 30年以上にわたって国内で行われており, 2010年から非血縁ドナーからの末梢血幹細胞採取と移植が開始された. 当学会により厚生労働省委託事業として行われている血液製剤使用実態調査によると, 2013年には, 患者, 血縁ドナー, 非血縁ドナーから1,500, 692, 14回の末梢血幹細胞採取が行われ, 日本赤十字社では, 成分献血として, 873,092回の血小板採取と648,703回の血漿採取が行われている. 従事する看護師のアフェレーシスに関する正しい知識習得と看護能力の向上を推進し, 安全なアフェレーシスに寄与することができる看護師を育成することを目的に, 日本輸血・細胞治療学会は2010年に, 学会認定・アフェレーシスナース制度(以下, 本制度)を導入した. 制度の導入後5年間の状況を報告する. 「方法」「制度の概要」学会内に2010年に学会認定・アフェレーシスナース制度準備委員会が設立され, 規約の検討などの後, 学会認定・アフェレーシスナース制度審議会(以下, 審議会)に移行した.
ISSN:1881-3011
1883-0625
DOI:10.3925/jjtc.61.567