臨床試験を通した膵癌集学的治療戦略の確立
膵癌に対しては外科切除が第一選択の治療法であるが,その成績は十分とは言えない.そこで,我々は第2相試験を中心とした臨床試験を通して外科切除,化学療法を組み合わせた集学的治療法の開発を行っている.本稿では我々の施行している新規術後補助療法の開発を目指したCAP-001(ゲムシタビン療法 vs. ゲムシタビン/UFT併用療法),CAP-002(ゲムシタビン療法 vs. S-1療法 vs. ゲムシタビン/S-1併用療法),および,切除不能,困難症例に対する術前治療後外科切除の有効性を検討するCAP-003(局所進行膵癌に対する術前術後ゲムシタビン/S-1併用療法)を中心に,その背景とともに解説する....
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Published in | 膵臓 Vol. 28; no. 1; pp. 12 - 20 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本膵臓学会
2013
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0913-0071 1881-2805 |
DOI | 10.2958/suizo.28.12 |
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Summary: | 膵癌に対しては外科切除が第一選択の治療法であるが,その成績は十分とは言えない.そこで,我々は第2相試験を中心とした臨床試験を通して外科切除,化学療法を組み合わせた集学的治療法の開発を行っている.本稿では我々の施行している新規術後補助療法の開発を目指したCAP-001(ゲムシタビン療法 vs. ゲムシタビン/UFT併用療法),CAP-002(ゲムシタビン療法 vs. S-1療法 vs. ゲムシタビン/S-1併用療法),および,切除不能,困難症例に対する術前治療後外科切除の有効性を検討するCAP-003(局所進行膵癌に対する術前術後ゲムシタビン/S-1併用療法)を中心に,その背景とともに解説する. |
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ISSN: | 0913-0071 1881-2805 |
DOI: | 10.2958/suizo.28.12 |